”Live Let Live”歌詞の比較
かねてからよく言われる”Live Let Live”(BW-Van Dyke Parks)の、"THE ARCTIC TALE"(『北極のナヌー』)サントラ・ヴァージョンと"TLOS"ヴァージョンの歌詞の違いについて、きちんと検証しようと思う。

あえて結論から言ってしまうと、前者では映画の趣旨である地球温暖化への警鐘を呼びかけ、後者ではカリフォルニアの海やクジラの保全を呼びかけている。いずれも失われ行く生命の保護を訴える内容であるが、使われるシチュエーションに合わせて歌詞を変えたヴァン・ダイク・パークスの英断を評価したい。
デニスも、"Pacific Ocean Blues"にて、虐待されて死んでいくカリフォルニアの海の生物について歌っていたが、そのデニスのことを語った"Venice Beach"が、"TLOS"において”Live Let Live”の前に配置されたことも、愛情ある配慮を感じる。

まずサントラ・ヴァージョンから。(訳詞:鰐部)

Oooh
Oooh

Are the we enemy living the memory
Grandly gambling
With our hands on the lifeline
Ghost of coastlines
You are hanging on time

思い出に生きる私たちは
自然に立ち向かって
手に命綱を持って
途方もない冒険をしている
海岸線の痕跡
君は時間にこだわっている

Every last breath that you have left
Touched by the hand of the man
Brave riding the wave
Those we can save
Live let live
Not die

君の吐く息の一つ一つが
その人の手に触れる
勇ましく波に乗れば
私たちは命を救える
生きるんだ 死ぬな

You think our tears are the only ones here
And it's plain you see through
All my self expectation
Most like Moses when he parted the sea

君は私たちの涙はここでしか流せないものと思っている
そして君が見る光景は荒野
すべて私の予想通りだ
まさしくモーゼが海を割ったときのようだ

There is a roar coming from shore
Cracking a glacier no more
When there was life
They would implore
Live let live
Not die

海鳴りが聞こえる
氷河を割って無き物としている
氷河に命があるならば
命乞いをしているだろう
生きるんだ 死ぬな

My heart beats so fast
(Heart beat, heart beat, heart beat)
My heart beats so fast
(Heart beat, heart beat, heart beat)
Makes one wonder all right
Breaking of ice at such a price
Time for some kindly advice

私の心臓の鼓動は高鳴っている
私の心臓の鼓動は高鳴っている
いったいどうなってしまうのだろう
氷が融けて相当な犠牲が出ている
心ある対策が必要なときだ

Polarization the talk of the nation
Explain to me why
Hearts are turning to warming
Painful games with thunder raining a warning

自然についての論議は分極化している
なぜだか私に説明してくれ
心が熱くなっている
雷雨による警告を伴う痛々しい試合だ

There is a roar coming from shore
Fussing and fighting and war
We have so much peace we should explore
Live let live let
Love is what living is for

海鳴りが聞こえる
争い 戦い 戦争になる
私たちには大いに探求すべき平和がある
生きるんだ 愛は人生の目的だ

Your heart beats with mine
(Heart beat, heart beat, heart beat)
Our hearts beat in time
(Heart beat, heart beat, heart beat)
Be true creatures of grace
Need over ice their paradise
Let them survive our embrace

君の心臓は私の心臓に合わせて鼓動を打っている
私たちの心臓は鼓動が合っている
神の授けた生き物を正しく生かそう
彼らの楽園には氷が必要だ
彼らを私たちの愛情で生かそう

Oooh
Oooh

****************************
続いて"TLOS"ヴァージョン。訳詞は国内盤に付属のものを参照していただきたい。

I’ve got a notion we come from the ocean
And God Almighty passed His hand on the waters
Blue Pacific, as azure as the sky
Perfect for fish, making a wish
Just like a tear drop to fall
Whale passin’ me by wonderin’ why
Live let live not die

I am a diver a long line survivor
And man’s small whale’s all
Body gravity zero
Play the hero, don’t mean nothing you see
< Man passin’ by, caught in the eye
Ponderin' wherefore and why
God help me for whale babies who cry
live let live not die

My heart beats so fast
Our hearts meet at last
Feature creatures of God
Let them abound, where they are found
Let’s get the hell outta there


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2008-09-22 (Mon) | 記事URL | Brian Wilson | COM(0) | TB(0) | 
LA市、9/12をBrian Wilson Dayに制定!!
BrianWilsonDay
左から、Tom LaBonge、市長の Antonio Villaraigosa、ブライアン、メリンダ、 Jack Weiss.

LATimes Music Blog, Randy Lewisより

ロサンゼルス市の議会において、9月12日が「ブライアン・ウィルソンの日」と制定され、当日午前、同市役所において記念式典が行われた。
BBの全盛期である60年代のハイライトを集めた短いビデオ・クリップが流された後、市長のAntonio Villaraigosaが「9月12日を『ブライアン・ウィルソンの日』と制定します!」と宣言すると、"Be Ture To Your School"のメロディに乗って、市会議員のTom LaBongeとJanice Hahnがダンスを披露した。
LaBongeは長年の音楽ファンで、ブライアンが9月12~14日にハリウッド・ボウルで行う、Los Angeles Philharmonic との共演コンサートの共同スポンサーでもある。
司会で市代理人のJack Weissが、LaBongeとブライアンを紹介し、こう言った。
「ブライアンはカリフォルニアの概念を創造しました。彼は南カリフォルニアで起こったどんな小さな事象も取り上げ、まとめ上げて、カリフォルニアの印象をこの国だけでなく世界中に伝えたのです。」
Villaraigosa は昨年の夏、ブライアンのバンドの演奏に合わせて、LAを訪れていたDesmond Tutu司教(世界的に有名な南アフリカの神父)が踊っていたことを回想し、ブライアンの音楽がいかに世界中の人々の心を捉えているかを説いた。
妻メリンダや3人の養子と共に式典に出席したブライアンは言った。「私の人生には多くのハイライトがあったが、これは最高なものの1つだ。私はずっとLAやカリフォルニアについて歌ってきたんだ。」

※なぜ9/12がブライアンの日なのかの根拠は全く説明されていないが、あまり深く考えない方がいいかもしれない。単に9月12日が今年のハリウッド・ボウル公演の初日だからだろう。ちなみに、BBがハイト・モーガンのオーディションを受け、CANDIXと契約したのは、1961年9月15日である。



2008-09-13 (Sat) | 記事URL | Brian Wilson | COM(0) | TB(0) | 
STEVIE HEGER 今年も来日!!
Stevie Heger

テリー・メルチャーの友人だった母親の紹介により、1984年よりBBのツアー・クルーとして働く一方、自らバンドHEY STEVIEを結成して活動、1998年以降はアル・ジャーディンの重要なスタッフとして活動しているスティーヴィー・ヘイガーが、2年ぶりに来日します!!
2006年の来日時は告知の遅れもあって、スティーヴィー目当てのお客さんはたった計3人という有様でしたが、今回はライヴの他、通訳付のトークショーを予定し、BB関連の興味深いエピソードを持つスティーヴィーのお話をたっぷり聞いてもらいたいと思っています。
発売を控えているアルのソロ・アルバム"A POSTCARD FROM CALIFORNIA"についてのお話や音源も聞けると思います。
リクエストに応じてBBの曲を歌ってくれるそうなので、リクエストがあればどうぞ!!
詳細は判明次第追ってお知らせします。

HEY STEVIE official home page

MySpace : Hey Stevie
2008-09-02 (Tue) | 記事URL | Tour Members | COM(0) | TB(0) | 
”US SINGLES COLLECTION”レヴュー ジャケット&アートワーク編
国内盤をようやく入手したので、まずジャケット&アートワークのレヴューを行おう。
ファースト・インプレッションとして、パッケージやジャケットにはとても無駄が多いように感じた。
特に、あの砂地のカヴァーの付いた、何も文字情報のない写真集は無くても全然構わないように思えた。5ページ分が海面の写真(笑) 珍しくもないアルバム・ジャケットの部分拡大に何の意味があるのか? 貴重な写真もあるが、あの5人がストライプ・シャツを着ているフォト・セッションのポジは、悲しいことに全部裏焼きである。書き込まれた数字で判断できんかったかなあ?
64photo
というわけで、当方で修正をかけました。

写真集の他に、最低限の情報が書かれた全6折14面のデータ表が付けられているが、これもそのうち5面には何も文字や写真がなく、あの写真集の中に織り込めば十分だったはずだ。
ジャケットはシングル・スリーヴを模した紙ジャケで、トレイは付けられていない。多くの写真は原版がすでに存在しないためか、現存するピクチャー・スリーヴからスキャンして、若干のデジタル補正を施して使用しているようだ。ただ、"FOUR BY-"のジャケット写真だけは、現在もパブ写真として頻繁に使われ、ポジも現存するためか、新たにプリントし直された鮮明な写真が使われている。ピクチャー・スリーヴが存在しないシングルは、CAPITOL標準の紙スリーヴを模したジャケットが付いている。やはり93年の日本版"SINGLE COLLECTION"のように、ブックレットで付けたほうが良かったのではないかと思えた。ただし、周囲に綴じ代などの余白は必要に思う。
ディスク上面にはそれぞれのA面曲の"orange & yellow swirl"レーベルがわりと忠実に再現されており、周りのレコード針が当たる黒い部分まで模されている。アメリカでは標準だが、裸のまま紙ジャケに放り込まれているので、気にする人は紙ジャケ用ビニールを買った方が良いだろう。
国内盤は、裏にラベルが付けられてビニールのかかった輸入盤ボックスの外側に、佐野邦彦氏の解説と歌詞・対訳が付いた独自のブックレットが付けられ、さらにビニールが被せられている。噂されていた国内盤シングル・スリーヴの写真は、結局付かなかった。歌詞・対訳もこれまでのものの使い回しで、特に"I Get Around"がいまだに70年代邦人聴き取りの誤った歌詞のままで、訳詞もそれを基にしている点に辟易とする。
ラベルはスライムのようなもので貼り付けられ、容易に剥がせる上、剥がした後もボックス内に収容できるよう、Disc 11 2."The Warmth Of The Sun"表示の下にも折り目が付けられている。ボックス内にはかなり余裕があるため、国内盤ブックレットも容易に収容可能だが、上から被せる形式のふたと干渉して折れる恐れがあるので、最前列に入れるのは避けた方が良い。
いずれにせよ、CAPITOLがTVCMを打つほど力を入れている割には、ちょっとがっかりした内容だった。
ブックレットの内容等についての情報は、CAPITOLが開設している公式サイト、The Beach Boys.comで確認できる。

次回、内容編に続く。
2008-09-01 (Mon) | 記事URL | Beach Boys | COM(0) | TB(0) | 
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